「ソフトウェアテスト技法練習帳」を読んだ
感想
具体的なテストケース・仕様40問に対して、主に4つの手法(「同値分割法・境界値分析」、「デシジョンテーブル」、「状態遷移テスト」、「組み合わせテスト」)を使ってアプローチしていくという内容でした。
テストをやっていく上で、具体的にどれだけの入力値と出力値の組み合わせを試していくのが適切なんだ…、といった気持ちになることがよくありますが、この本では具体的に試すべき組み合わせを列挙する形式をとっており、とてもわかりやすかったです。
例えば以下の仕様について、
- お買い物合計金額が2,000円以上の場合、駐車料金が60分無料
- お買い物合計金額が5,000円以上の場合、駐車料金が120分無料
- 映画を見た場合、お買い物合計金額での駐車料金無料時間に180分追加
デシジョンテーブルを使って以下のように整理したり、と。
かなり説明が丁寧なので、1問1問楽しんでやっていくのがいいんじゃないかなと思います。
自分はノートを取り出して実際に書き出してやってました。1年ぶりぐらいにちゃんとノート使った気がします。
余談ですが、以前、
という本を読んで、こちらもとても良かったんですが(テスト手法への網羅性がかなり高い)、どうしても「実際のケース」に対して、具体的にどんなふうに組み合わせを試していけばいいのかなーといった気持ちになることがあったので、そういう意味でとても助かりました。
ただ、これらの本ではプログラミング的に「テストしやすい設計」といった点には深く言及されていないので、(単一機能として抽出されたメソッド・関数について、どのようなケースを当てはめるべきか、に集中していると思います)、それはそれでまた学んでいきたいなという感想です。
おわり。